恋人に撮られた恋人の写真がほしい

 

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  久しぶりに早く起きた。早くと言っても7時の10分前とかで睡眠時間は7時間くらいは取っていると思うので、たぶん社会人の平均睡眠時間よりもしかしたら多いのかもしれない。けれど普段8時間9時間寝ているので、早起きだった。そんな朝。家を出るまで約1時間で、そんなに早く用意できるかなぁと不安だったけれど歯を磨いて顔を洗って服を着替えて化粧をして髪を巻いて日焼け止めと美白クリームを塗って香水をふって指輪をつけたらまだあと十数分あって、靴を決めていなかったので、ぼんやりあれにしようかなと思っていたやつを鏡の前ではいてみたらなんか違うような気がしたので、ショートブーツが見え昨日今日は少し涼しいしなとはいてみるととても良かったのでそれに決めた。でも今は早朝だから涼しいだけであって日が昇ると普通に暑そうだなと頭をよぎったけれど、今は日が昇っていなくて暑くなくて涼しいのでいいやとなった。そして1口サイズのチョコレートを1つ食べて外に出た。やはり化粧ノリはとても良くてチークをぺたぺた指で伸ばしている時にはもちもちの肌が気持ちが良かった。

  コインランドリーの前を通るのはとてもすき。いい匂いがするから。恋人と駅で待ち合わせをして電車に乗り、予定していた展示会会場へと向かった。恋人はオムレツ、私はチョコレートひとつしか口にしていなかったので、まだ10時とかだけど朝ごはんということにしようか早めの昼食としようかととにかくモスバーガーに入りバーガーとポテトとオニオンフライを食べた。そして展示会はミイラ展とティラノサウルス展とどちらにするか非常に迷って本当に迷って、ミイラは今月末までだけどティラノは今週末までなのでティラノにしようということになりミイラは見たければまた来ようということになった。そうして選んだティラノ展はとても楽しく過ごした。入場してまず見えたのがベビーカーとかティラノの大きな風船とか恐竜を模った乗り物だとかだったのでもしかして幼児向けのやつだったかと不安になったけれどもう少し歩いて展示ゾーンに入れば大迫力の全身復元骨格に幼児のようにはしゃいだ。写真撮影は許されていたのでスマホでシャッターを切りまくり、トリケラトプスの前で「俺トリケラトプス好きやねん、ほら大きいやろ、かっこいいねん」とこちらも幼児の恋人の写真を撮った。私と恋人は同じ機種を使っているにも関わらず、そうとは思えないほど写真の出来に差がある。恋人に撮られる私は綺麗だ。恋人に撮られた恋人の写真が欲しい。

 存分に満喫した後カフェに入り、本屋に寄りたかったので夕食を取る予定の駅付近で本屋を探して、見つけて、じゃあ行こうかというところでやっぱりミイラ展も今日行かない?となった。今は昼過ぎで本屋に行った後夕食までの予定が何もないことや、もう会場にいてそしてミイラ展を見たいということから、じゃあ行けばいいじゃん!となった。行った。会場の前に大きなミイラのぬいぐるみが座っていたのでその隣に座ってキュンですした私を写真に撮ってもらい交替でミイラの隣に座ってキュンですする恋人を撮った。今日はたくさん写真を撮る。でもミイラ展での撮影は禁止だったので解説やらをしっかり読んで楽しんだ。最初は袋に入ったミイラだとか、蹲ったミイラだとかがいてそれをじっくり見ていてその調子で展示をよく見ていたら不意に袋から顔が出たミイラがいて驚いた。髪が逆立ち飛び上がり天井を突き破り空を飛び飛行機の乗客に手を振りそのまま落ちて元の立ち位置に戻った。そこから普通に全身をさらけ出したミイラたちがたくさんいてそのうちこちらも慣れてきたけれどミイラは体が小さくで、でも日本のミイラは今の私とそう変わらないサイズというか大きさなので元人間感がすごくてミイラというより感覚的に死体というような見方をしてしまって神秘とか感心とか知識欲とか全部吹っ飛んで恐怖があった。お土産のショップにミニオンがミイラの格好をしているグッズがあり可愛らしかった。猫のミイラのぬいぐるみキーホルダーも可愛らしかったけど買わなかった。こういう場でいるかな?使うかな?と思案して結局買わない人間なので、家に帰ってこうして思い返しているときに損しているような気になる。電車に乗って本屋に向かう。

 

 丸善ジュンク堂が入っている店で目当てのフェアが開始されているのでその棚を見る。講談社のミステリフェア本一冊でよむーくの文庫ポーチプレゼントと言うやつで、シロクマのキャラクターが非常に可愛らしいし文庫が入るサイズで便利だし水に濡れても大丈夫っぽいしなんか何かと使い道がありそうな便利なやつが欲しい本を買ったらもらえるということでTwitterで見た時から欲しいと思っていた。欲しい本はたくさんあったけど今読んでいるロリータはまだ終わりそうにないしお金もないので二冊だけ買った。二冊買ったのでポーチは二つもらえるので絵柄をふたつ選んで、そのうちの一つは恋人に選んでもらって、そしてあげた。仕事のついでに一泊する予定があるので、それに際して使用できればいいな。

 

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 久しぶりに自分で本を選んで購入した気がする。毎月二冊日記本を選んで送ってくれるという定期購読のサービスを利用していたのだけどなかなか読まずにためてしまってそれでも日が過ぎればまた本はやってくるというそこに魅力を感じて購入したのだけど読まない期間と読んでいない本が増えるにつれてプレッシャーのようなよく正体がわからないものが生まれてきたので一旦解約した。最近の話だ。送られてきていた本を数冊読んだら当たり前に楽しかったので、しばらくして本を全て読み終えたらまた定期購読したい。本を買うという行為が楽しい。

 寿司屋に向かって、寿司屋に入って、寿司を食べた。一貫がものすごいボリュームでネタに厚みがあってそしてめちゃめちゃ美味しいのでバカみたいに食べた。サーモンが大好きでそしてサーモンは美味しいのでたくさん食べた。恋人ももりもり食べて、お酒は飲んでいないけど会計はそれなりの値段になり、しかし何も怯えることはなくお食事券を親類からもらっていたのでそれで賄える金額で、図ったかのように持っていたお食事券は一枚を残して全て支払われた。計算して食べていたかのようにぴったりの金額だった。一枚500円の券だったので、11030円のうちの30円は普通に支払った。30円しか支払わなかった。あんなに食べたのに。世の中よくわからないことになっているな。

 まだまだ夕方と言える時間で、ぷらぷらしながら寿司を食べながらマスクケースを買った方がいいのかという話題になっていたのでロフトに向かってマスクケースを探すなどした。食事の際、マスクの置き所がわからない。カバンの中も机の上もなんだかいまいちしっくりこない。どちらにおいてもズボラな人間というように他人から見えているような気がする。ところでマスクケースを目的に買い物をしたことがない二人だったので、マスクケースとは一体どこにあるのかというような事態になった。ロフトは7階建てくらいの建物に入っていた。文房具などの階でそのことを思って、店員さんに聞きにゆき、案内しますとのことでついて行ったら文房具の階にあった。マスクケースは文房具。ここのコーナーがマスクコーナーで、二階の同じような端のところがマスクのコーナーなので、と店員さんは元の持ち場に戻って行き、小さなマスクコーナーを見てキャラクターの絵がばばんと書かれたそれらはちょっと思っているものと違うと同意見の恋人と店員さんが去って行った道を歩いて二階に行った。同じような種類のものしかなくて、ネットで買おうかとなった。

 その後スタバに行ってゆずシトラスティを飲んだ。

 とても足が痛かった。ほんとは本屋に行く前くらいから痛かった。涼しいし秋のような格好がしたいと選んではいたショートブーツは九センチだか十センチだか十二センチだかのヒールがあり、それくらいのヒールがあるサンダルはこの夏もたくさん履いていたけどそれは前の方もいくらか高さがあり、今日履いているのはそれがなく、こんなに角度がついて足の前の方に体重がかかるのは久しぶりでとても痛んだ。たかだか24センチにこの体重を預けてる体の構造はどうかしている。